こんにちは,事務局の者です。
先日銀座へ行ったとき,歌舞伎座の近くにある手拭い屋さんに入りました。
四季折々の美しいデザインの手ぬぐいが揃っており,どれを買おうかと物色していたときのことです。
一人のフランス人男性が入ってきて,「無形文化財に指定されている人の藍染の作務衣が欲しいのだけど,ここで注文できますか?」と,たどたどしい日本語で店員さんに尋ねていました。
その依頼に手ぬぐい屋さんは,「この店で注文することは可能だけれど,直接行った方がサイズも測ることができていいと思いますよ」と言って,すぐに藍染の工房に電話をかけてあげていました。
電話で言われたことは,その藍染工房は東京から3時間以上かかる地方にあること,1着10~20万円程度,生地から作るので半年ほどの時間を要する,とのことでした。
それを彼に伝えたところ,「良い物であればお金も時間も惜しくないので,直接その工房に行って注文しようと思います」と言って,お店を出ていきました。
作務衣ならデパートでもっと安く手に入るのに,と思ってその会話を聞いていたのですが,職人さんが採算度外視で作る日本の伝統工芸品の良さを,フランス人男性の方が日本人である私より深く理解していることに,少し恥ずかしくなりました。
拙い日本語を駆使して伝えようと頑張っている姿もとても微笑ましく,何だか嬉しく感じました。(事務局)
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